詩・散文・エッセイなんでもコォ━━━━щ(゚Д゚щ)━━━━イの徒然日記
みんながウォーリーを探せに夢中になっているころ、わたしはウォーリーなんかにちっとも興味がなかった。
なぜならわたしには何一つ心配事などなかったからだ。
これぞほんとのドント・ウォーリー。
忘れえもしないのは一人の男のこと。
悲劇はホーマーから始まったのだから、彼に思い巡らすのは間違いではない。
彼の動作は的確でてきぱきしていた。
何か目的があるのだろう、そう思わせるに十分な確かさを彼の足取りは持っていた。
何事についても我関せず焉の態度を取ることで、すべてのものから超然としていた。
あの確信の力というものが当時のわたしにはなかったし、今もってないのだ。
あなたは今も同じまなざしで、世界を見渡しているのだろうか。
簡単にポケットにねじ込むことのできない信念を見つけたのは、きみだけじゃない。
これは、異なこと。でも、その歌の作者は盲目であった。
思ってみれば、やっぱりおかしなことでもない――
ホーマーは盲目であったが
悲劇はホーマーからはじまったのだから、
しかも、ヘレンは世のあらゆる人々の心を裏切ったのだから。
おお、月と太陽の光が合一して
解き分けがたい光輝となって見えたらよいに、――
若し俺がそれに成功すると、人間を狂わすはめにおちいるから。
W.B.イェイツ 「塔」より抜粋
『薔薇 イェイツ詩集』 尾島庄太郎訳 角川文庫 平成11.1.初版発行 p143
本文のほうで唐突にホーマーという名前が出てきたので、面食らわれた方がいるかと思って影響元を引用しておきました。
それとウォーリーのスペルはWallyとworryで違うんですね。
LとRの発音の違いがわからない日本人らしく、わざと混同させてみました。
それでは、今年もよろしくお願いします。

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またの名を窓際のニートットちゃん。
大航海時代Onlineで漂流中。
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