誤変換の夢

プロフィールに職業を書く欄があった

始め無職と書いた

気恥ずかしくなり無色と書き直してみた

なるほど、これはいい

色即是空な感じで

色事のない僕らしく

よくない

大衆浴場が大衆欲情に

宗教が集狂になったらどうする

当たらずとも遠からずな……って

しかしだ

意識的になされた錯乱から

真実を拾ってくることは

うまく書けた後は反響に耳を澄ます

賞賛、安堵、呪詛、扇情

気づけば午後十時

これ以上は貪りの心であろう

そう言って床に就く

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いちごジャム

子どものころ読んだ絵本で

小人のおばさんが青いいちごに

はけで赤い色を塗っていくというのがあった

こうやっていちごは赤くなっていくんだねと

納得したがまぁそうではない

熟れて赤くなるということを知るのは

もう少し先の話

この道の先にブラウン管があるのかもしれず

ブラウン管とはまた古風な

男たちは……という感じで

いや歴史か、本か

本屋さんに並んでいる本もまた

流行歌もまた

と、出来上がりを想像するわけでもなく

母お手製のいちごジャム

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穏やかな朝に

まじめであることが

自滅を意味することもある

地面に落下するように

素で受け身も取れぬのだ

ある中年のアル中が

こともなげに言ってのけるが

どこがまじめだったのか

皆目誰もわからない

もう少しまじめになりたい

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飼われて思うこと

疫病学の専門家は外に出るなと言い

カウンセラーは外に出ましょうと言う

足並みはそろっていない感じの

which is which ?

司令塔が複数あるのはよくない気もするのだが

そこへテレビのコメンテーターが

すべてを焼け野原にするのである

不要の外出を控えろって

いらないものなんて一つもないよっ、と君

必要なものなんて一つもないとニートの僕

まぁ、ゆるく時が過ぎるのを待ちましょ

ざっと二、三年

めまいしてきちゃった

大丈夫だよ、それで

それだけで二十何年も過ぎたのだもの

ダメじゃないですか

うん、どう過ごしても一生

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ホットコーヒー

こんにちは。

また詩が貯まってきたので小品ですが本に。




ホットコーヒー、表紙。




目次。ほぼ既発表作品15編とあとがき。24ページ。




中身こんな感じ。横組み、左綴じ。
スマホでダウンロードすると電子書籍風にも見れるようです。

ダウンロードはこちら→ホットコーヒー

ではまた～ﾉｼ

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