もぐりの芸術家

僕はトライリンガルじゃないし

映像編集の匠でもないし

音楽も聞き専だ

名前を付けることで要素の手足は切り取られ

収まりやすい瓶に詰められラベルが貼られる

どちらかというとラベルのほうが好きなのだ

ハロッズに行って袋だけお土産にしてこよう

偉大さ、それはテクニックではなく

心意気ね、勇気ね、誠ね、真実ね

そこからにじみ出る何かね

それがあれば作り方は

少し調べればできる、ような気がする

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本当は怖いクール・ジャパン

常識的に考えてみてください

僕のような働き盛りの人間が

有能な、社会の担い手となる人間が

無力化させられお家でくすぶっている状態で

世の中がうまく回るわけないでしょう

もう知らないわけでもないだろうから

もっと言うなら

拉致・監禁・拷問を認めるってことと

大人になるってことは

何も関係のないことなんだよ

多すぎたか、いやいやまだ

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写楽

社会に有益な提言をと放たれる言葉の数々が

軒並み雑音となって流れてくるので

僕もまた一つ奏でてみようと思う

偽者だったら許さないからなと聞く

一体、人に真贋を問うとは

ずいぶん失礼な世になった

逃げるなよとすごまれる

不良が使いがちな言葉だ

しごかれて辞めないほうが

意気地なしなのだという

うがった見方が正統になった

何か新聞から明確な敵意を感じるんですが

気のせいでしょうか

めちゃくちゃな状況でものを書かないほうがいい

といっても書くことで打開してきた局面もあるので

このように良き提言をと書いてみると

誰が書くかにもよるかもしれないが

しゃらくさいのであった

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同じものを見ても

君らはジャップすげ～がやりたいつもり

僕は逃れてジャップアイランドがやりたいつもり

合わないのも無理はない

文化は真実を隠ぺいするという

レストランでビフテキを食べる時に屠られた牛さんを思う人は少ない

それでいい

しかし屠られているのが人間だとなれば

さすがの僕も眉をしかめずにはいられない

不服を申し立てた患者がドナドナされていく様を

もう何度見たことか

以降その人を見た者はいなかった

美しい国には醜い者の住む余地がない

そうして未曾有のものを切り捨てて成り立つ

ここから逃げたいよう

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そんな風に

書くことが

告白となり

こだまする

人の口に

戸が立てられて

そんなことが

あるんですか

なびく風にも

吹けば飛ぶ

うつろな人の

胸のまにまに

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